こんにちは!
chem(ケム)です!
「学んだけど覚えてない…」
そんなあなたに!
今回は
を紹介していきます!
皆さんは何をする方法か説明できますか?
ガラスやせっけんの原料として大量に
利用されている
炭酸ナトリウムNa2CO3の
工業的製法です!
比較的安価な岩塩NaClと石灰石CaCO3を原料としています。
いわば、
この方法は炭酸ナトリウムNa2CO3
を作るために行う方法なんです!
この二つの物質からNa2CO3を製造するのに
まず思いつく方法は、
次の反応を起こすことだと思います。
2NaCl+CaCO3
→ Na2CO3+CaCl2
しかし、
この反応は直接進めること
はできないんです!
そのため、いくつかの反応を組み合わせることにより全体として上の反応を進め、
Na2CO3を製造しています。
この方法に優れている点は、
中間生成物を無駄にしないで
リサイクルしていることです。
- 炭酸ナトリウムNa2CO3を作るステップ
- 副生成物を再利用するステップ
まず、
炭酸ナトリウムを作るステップ
から説明します。
この流れは、
(1)炭酸カルシウムCaCO3を加熱して、二酸化炭素CO2を作る
CaCO3 → CO2 + CaO
(2)塩化ナトリウムNaCl、水H2O、アンモニアNH3、二酸化炭素CO2を反応させて、炭酸水素ナトリウムNaHCO3を作る。
NH3 + H2O + CO2 → NH4+ + HCO3―
NH3 + H2O + CO2 + NaCl
→ NaHCO3 + NH4Cl
(3)炭酸水素ナトリウムNaHCO3を加熱して、炭酸ナトリウムNa2CO3を作る。
2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2
です。
次に、
副生成物を再利用するステップ
しかし、上の反応だけでは副生成物として
が生成し無駄が生じます。
そこで、次のような流れで
酸化カルシウムCaOと塩化アニモニウムNH4Clを処理します。
(1)酸化カルシウムCaOに水H2Oを加えて、水酸化カルシウムCa(OH)2をつくる
CaO + H2O → Ca(OH)2
(2)塩化アンモニウムNH4Clと水酸化カルシウムCa(OH)2を混ぜて、水H2O、アンモニアNH3、塩化カルシウムCaCl2をつくる
2NH4Cl + Ca(OH)2 → 2NH3 +2H2O + CaCl2
これより出てきた
水H2OとアンモニアNH3は再利用できるので、捨てるものが減り無駄が削減できるんです!
これらをまとめて
2NaCl + CaCO3
→ Na2CO3 + CaCl2
となり、全体の反応式が得られます。
この製法を
しっかり理解し、
反応を書けるようにすること
がとっても大事です!
流れで覚えていないと
理解したことにはなりません。
皆さんも
流れで精製法を
覚えるようにしましょう!
最後までご覧いただき
ありがとうございました。