工業的製法①「アンモニアソーダ法(ソルベ法)」

こんにちは!

 

chem(ケム)です!

 

アンモニアソーダ法って何?」

 

「学んだけど覚えてない…」

 

そんなあなたに!

 

 

今回は

アンモニアソーダ

を紹介していきます!

 

 

アンモニアソーダ法っ何?

 

アンモニアソーダ法 に対する画像結果

 

 

アンモニアソーダ法と聞いて

皆さんは何をする方法か説明できますか?

 

 

アンモニアソーダ法は

ガラスやせっけんの原料として大量に

利用されている

 

炭酸ナトリウムNa2CO3

工業的製法です!

 

比較的安価な岩塩NaClと石灰石CaCO3を原料としています。

 

いわば、

この方法は炭酸ナトリウムNa2CO3

を作るために行う方法なんです!

 

この二つの物質からNa2CO3を製造するのに

まず思いつく方法は、

次の反応を起こすことだと思います。

 

2NaCl+CaCO3

→ Na2CO3+CaCl2

 

しかし、

この反応は直接進めること

はできないんです!

 

そのため、いくつかの反応を組み合わせることにより全体として上の反応を進め、

Na2CO3を製造しています。

 

この方法に優れている点は、

中間生成物を無駄にしないで

リサイクルしていることです。

 

 

 

アンモニアソーダ法の流れ

 

 

アンモニアソーダ法の流れは大きく2つです。

  • 炭酸ナトリウムNa2CO3を作るステップ
  • 副生成物を再利用するステップ

 

 

まず、

炭酸ナトリウムを作るステップ

から説明します。

 

この流れは、

(1)炭酸カルシウムCaCO3を加熱して、二酸化炭素COを作る

 

CaCO3 → CO2 + CaO

 

(2)塩化ナトリウムNaCl、水H2O、アンモニアNH3二酸化炭素COを反応させて、炭酸水素ナトリウムNaHCOを作る。

 

NH3 + H2O + CO2 → NH4+ + HCO3

 

NH3 + H2O + CO2 + NaCl

→  NaHCO3 + NH4Cl

 

(3)炭酸水素ナトリウムNaHCOを加熱して、炭酸ナトリウムNa2CO3を作る。

 

2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2

 

です。

 

次に、

副生成物を再利用するステップ

 

しかし、上の反応だけでは副生成物として

が生成し無駄が生じます。

 

そこで、次のような流れで

酸化カルシウムCaOと塩化アニモニウムNH4Clを処理します。

 

(1)酸化カルシウムCaOに水H2Oを加えて、水酸化カルシウムCa(OH)2をつくる

 

CaO + H2O → Ca(OH)2

 

(2)塩化アンモニウムNH4Clと水酸化カルシウムCa(OH)2を混ぜて、水H2O、アンモニアNH3塩化カルシウムCaCl2をつくる

 

2NH4Cl + Ca(OH)2 → 2NH3 +2H2O + CaCl2

 

これより出てきた

水H2OとアンモニアNH3は再利用できるので、捨てるものが減り無駄が削減できるんです!

 

これらをまとめて

2NaCl + CaCO3

Na2CO3 + CaCl2

となり、全体の反応式が得られます。

 

 

この製法を

しっかり理解し、

反応を書けるようにすること

がとっても大事です!

 

流れで覚えていないと

理解したことにはなりません。

 

 

皆さんも

流れで精製法を

覚えるようにしましょう!

 

 

最後までご覧いただき

ありがとうございました。