工業的製法②「ハーバー法(ハーバー・ボッシュ法)」

こんにちは!

 

chem(ケム)です!

 

 

「ハーバー法ってなんだっけ?」

ハーバー・ボッシュ法ちょっと覚えてないかも」

 

そんなあなた!

 

大丈夫です!

忘れているなら覚え直して定着させちゃいましょう!

 

 

なので

今回は

ハーバー・ボッシュ法

を紹介していきます!

 

 

ハーバー・ボッシュ法って何?

 

まず、

ハーバー・ボッシュ法は工業的製法で重要な製法なんです!

 

 

窒素が空気中に窒素分子の形で含まれているとき、

窒素は不活性であまり役には立っていません

ところが、より反応性の高いアンモニアなどの形では、

がぜん優れた肥料となります。

 

 

これを第一次世界大戦の少し前、

フリッツ・ハーバー(左)カール・ボッシュ(右)が空気中の窒素を

アンモニアに変える実用的な方法を発見しました。

 

これが、「ハーバー・ボッシュ法」です。

 

これは人類史上屈指の重要な発見とされ、

アンモニア肥料は今や世界の3分の1にを養っています

 

 

ハーバー・ボッシュ法の原理

 

ハーバー・ボッシュ法を理解するためには

化学平衡」を理解しておく必要があります。

 

 

**ここからは化学平衡を理解いてからご覧ください**

 

 

ハーバー・ボッシュ法は以下の平衡反応のように

水素と窒素からアンモニアを作ります。

 

ハーバーボッシュ法触媒鉄 に対する画像結果

 

 

この方法は鉄を主体とした

触媒を用いながら高温・高圧下で次の反応を進めています。

 

N2+3H2⇄2NH3+92 kJ

 

この平衡反応は普通なら、

NH3の生成反応発熱反応かつ気体粒子数減少反応ですから、

ルシャトリエの原理からすれば、

NH3の製造には低温・高圧の条件がいいように思えます。

 

ではなぜ高温・高圧にするのでしょうか?

 

高温・高圧の理由

 

①高圧下で反応させているのは…

 

平衡時のNH3の収率を上げるためです!

 

これは化学平衡の原理からわかりますね。

 

②では、なぜ高温下で反応させるのだろう?

 

 

これは確かに低温のほうが

平衡時のNH3収率は高くなりますが、

温度が低すぎると、

 

反応速度が遅くなって、

平衡に達するまでに時間がかかるからなのです。

 

つまり、

高温下で反応させているのは、

反応速度を大きくし、

平衡に早く到達させるためです。

 

ゆっくりたくさんできるより、

少しずつでも早くできる方が

結果的に収量が多くなるのです。

 

 

先にも言いましたが、

これは鉄を主体とした触媒Fe3O4この反応のキモなんです!

 

 

こればっかりは覚えるしかないので、

この触媒は重要なので必ず覚えてください!

 

 

ハーバー・ボッシュ法は、

平衡を進めながら反応速度を上げるために、

Fe3O4を触媒に用いるところがキモでした。

 

 

歴史で反応を学ぶと少し面白くなってきますね。

 

 

最後までご覧いただき

ありがとうございました。